今回は地元フィリピンで安全と評判の「ダバオ市」についてまとめてみました!
ダバオの基本情報
ダバオ市( Davao City)は、ミンダナオ島ダバオ地方のダバオ・デル・スル州にある大都市です。
実際はダバオ市は州から独立をしているらしいのですが、国際空港と港がありフィリピン南部の政治・経済・文化の中心地です。
ダバオ市民
フィリピンの他の地域同様、カトリックなどのキリスト教徒が多いですが、比較的イスラム教徒も多い土地柄です。モスクやハラル(ハラール)料理のレストランなどもあります。(ミンダナオ島全体だと、イスラム教が多数派と聞いています。)
市民の人柄はおおむね明るく温厚で、タクシーのドライバーも比較的親切な人が多いそうです。しかし、南国気質というかのんびり屋さんでもあるようなので時間にはあまり厳しくないかもしれません。
部族
ダバオにはいろいろな部族が共存しているそうです。
毎年8月に行われている「カダヤワン祭り」では、主要な部族とされる11の部族を祝福します。部族対抗のダンスコンテストも行われているそうです。
毎年12月(クリスマスシーズン)になると、マンダヤ族(Mandaya)、バゴボ族(Bagobo)、アイタ族(Aeta/Ayta/Agta)バジャウ族(Bajao/Bajau)などを街に迎えて、滞在する場所や物資を施す政策がとられています。
※ルマド(Lumad)という言葉は、南フィリピンのオーストロネシア系の先住民部族の総称ということです。
ダバオにも住んでいる部族の人たちの例↓
・タオスグ族(Tausug)
・マギンダナオ族(Maguindanao)
・マラナオ族(Maranao)
・サマ族(Sama)
・イラヌン族(Iranun)
・カガン族(Kagan)
・クラタ族(Klata)
・アタ族(Ata)
・オボ・マノボ族(Ubo Manuvo)
・マティグサログ族(Matigsalog)
・タガバワ族(Tagabawa)
・バジャウ族(Bajao)
これらの中のいくつかの部族は、イスラム教の部族だそうです。
ミンダナオ島全体だと、もっと多くの部族が住んでいるようです。
ちなみに、2017年にイスラム過激派とフィリピン軍との戦闘が行われたマラウィは、マラナオ族が多く住む地域と聞いています。
日本とダバオ
ダバオは日本人とゆかりのある土地で、現在でもむかしの日本人が残した面影が残ります。
例えば私立の教育機関として、フィリピン日系人会国際学校などは地元でとても有名です。
ダバオの気候や土地柄
セブなどフィリピンの他の地域と少し違うのは、雨季や乾季のようなものがあまり明確にはないらしく気候も安定していることです。また台風の心配も比較的少ないそうです。
ミンダナオ島は、「ドリアン」「マンゴー」「ポメロ」「マンゴスチン」「バナナ」「パパイヤ」など、トロピカルフルーツの産地としてもフィリピン全土で有名です。ダバオでも他の地域の都市よりはリーズナブルにフルーツを楽しめる可能性があります。
ドゥテルテ大統領のおひざ元
ダバオ市は、あの「ドゥテルテ大統領」が大統領になる以前に長年市長として務めた土地です。
物乞いをしている人たちも、国内の他の大きな都市と比べると少なく、安全と言われています。ただし、もちろん海外ですので気の緩みは禁物だと思います。
ダバオの注目スポット
自然や美しいビーチに恵まれたダバオ周辺には、魅力的な観光スポットもたくさんあります。
主な観光地として「サマール島」、「アポ山」、「Gモール」(Gaisano Mall of Davao)「中華街」、「日本人トンネル」やその他様々なスポットが点在しています。
ダバオで有名な教会は、サンペドロ大聖堂(カトリック)です。特徴的な屋根部分は、ノアの箱舟をモチーフにしているそうです。
カダヤワン
ダバオのカダヤワン(Kadayawan Festival)というお祭りは、フィリピン最大級のお祭りとされています。
このお祭は、毎年8月に開催されます。農作物やランの花の豊作を祝い、願うお祭りです。現地の人たちが色々な民族衣装を着て踊るパレードがお祭りのハイライトです。
フィリピン・イーグルセンター
フィリピン・イーグルセンター(Philippine Eagle Centre)では絶滅危惧種のフィリピンイーグル(フィリピンワシ)を見ることができます。
この鷲はフィリピンの国鳥で、なんとサルを捕食することもあるため「サルクイワシ」とも呼ばれるそうです。
ちなみにフィリピンイーグルが国鳥になる前は、小型の鳥「キンパラ」が国鳥でした。フィリピンでは「マヤ」(maya pula)と呼ばれる可愛い鳥です。この鳥はもとは中国から来たらしく、そのため国鳥が変更されたと聞いています。
他にもフィリピンでよく見られる「ブラミニーカイト」(brahminy kite)なども見ることができます。ブラミニーカイトは日本ではシロガシラトビと呼ばれます。
ミンダナオ島内のテロ
ダバオのあるミンダナオ島には、まだ記憶に新しい戦闘があったマラウィ市があります。
ダバオはそこからはかなり離れていて安全と言われていますが、渡航する際には治安についての事前確認を怠らないようにしていただきたいと思います。
またミンダナオ島はモロ・イスラム解放戦線(MILF)という有名なゲリラ集団がいることでも知られているのですが、危険な地域に行かなければ心配はあまりいらないということです。
ちなみに、ダバオ市にもイスラム教徒はいます。ダバオのイスラム教徒といえば、おもにカラガン(kalagan)の人たちと聞いたことがあるのですが、本当でしょうか?