今回はフィリピンの避暑地として有名なバギオについてまとめました。
バギオの基本情報
ルソン島の山岳地帯にあるバギオは、標高1500メートルに位置する避暑地として人気の観光都市です。松の木で有名なのでパインシティーとも呼ばれます。
平均気温が20度程度で過ごしやすいうえ、治安も(フィリピンの街としては)比較的良いという情報もあります。多数の大学がある教育文化都市の顔も持ち合わせています。
「イゴロット」という呼び方について
バギオにはイゴロット・ガーデンなどもあり、イゴロットの人たちの存在感を感じられる都市になっていると思います。
「イゴロット」という言葉は、山に住んでいる、というような意味もあるらしく、ダークな肌色の人に対しての悪口として使用されることもあるようです。そのため、本物のイゴロットの人たちに対しても、この名称を使ってはいけないと感じているフィリピン国民もいます。(ただし、実際のイゴロットの人たちは、色白な人が多い印象です。)
一方で、私が話したイゴロットの人たちは、私が「イゴロット」という言葉を使っても悪い反応はなかったし、自分自身も「イゴロット」と言っていました。
ある人の話によると、「イゴロットではない人をそう呼ぶことは、肌の色に関する悪口にあたるのでダメ」ですが、本物のイゴロットの人たちは「自分たちに誇りがあるので、そう呼んでも大丈夫」ということです。これは個人の意見でしたが、わりと実情をとらえているかもしれません。
とは言え、いろいろな意見の人がいることは頭に置いていたほうが良いと思います。
「イゴロット」は、複数の違った民族の人たちを指す言葉です。それぞれの民族によって、また個人によっても実情は違うはずですが、いたって普通に現代的な生活を都市部で送っているイゴロットの人たちは珍しくないようです。
「イゴロットと聞くと、一般的に山の中で昔ながらの質素な生活をしている人たちしか思い浮かべないフィリピン国民が多いけど、それは違う」というようなことを言っていたイゴロットの女性を思い出します。
バギオの注目スポット
バギオ大聖堂 Baguio Cathedral
階段を登った高台にあります。地元のカトリック教徒たちの拠点ですが、観光スポットでもあります。クリスマスやイースターには沢山の観光客と、地元の信者でごった返すそうです。
セッションロード Session Road
バギオの目抜き通りです。レストランやカフェ、バギオ名物の古着屋さんや文房具屋さんが軒を並べています。歩道も車道もにぎやかな約300メートルの坂道だそうです。
マインズビューパーク Mines View Park
鉱山を眺めることのできる展望台です。バギオではアメリカの植民地時代に鉱山の採掘が盛んになりました。この展望台からは、美しいコーディリエラ山脈の景色も楽しむことが出来ます。いろんな種類のお土産が購入できるので、便利だそうです。
ボタニカル・ガーデン Botanical gardem
市内の美しい植物を集めた植物園/庭園です。中にはアジア各地の東屋や、イゴロット族の像などが建てられています。
キャンプ・ジョン・ヘイ Camp John Hay
広大な敷地の元米軍施設で、今では高級ホテル、ゴルフ場、衣料品店、レストランなどがあります。
バギオ大地震
バギオ大地震は死者1600人以上、負傷者3000人以上を出した1990年の地震です。マグニチュードは7.8でした。バギオの街でも高級ホテルを含むたくさんの建物が崩壊したそうです。