【バジャウ族】の漁と特異的な遺伝子変異《フィリピン・ボホール州》

フィリピン

※画像はダーウィス橋

所ジョージさんの「所でナンじゃこりゃ!?」という番組で、フィリピンのバジャウ族について放送したので、メモしておきます。驚異的な漁をする民族として取り上げられました。

こちらの番組です↓

所でナンじゃこりゃ!? | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)
テレビ東京「所でナンじゃこりゃ!?」公式サイトです。日本はもとより海外からも収集した“なんじゃこりゃ”な?モノの数々を紹介!!

フィリピン文化については、オンライン英会話講師のみなさんから多少は教わってきました。フィリピンは多民族・多言語国家で様々な民族がいます。

「バジャウ」と呼ばれる人たちは、フィリピンだけでも多くの地域に存在します。番組では、ボホール州・パングラオ島のダーウィス(Dauis)にあるバジャウ族の集落に行ったそうです。

バジャウ族は伝統的には漂海民族として知られ、シー・ジプシー(海のジプシー)とも呼ばれたりするようです。ただし、現在は漁を本業としていないバジャウ族もたくさんいると思われます。

※昨今では「ジプシー」という言葉は適切ではないかもしれません。

今回の集落は他のバジャウ族の集落同様、海の上に高床式の家が連なり、約1000人が生活しているそう。電気は通っていて、商店もあり、水も買えます。

パングラオ島のビーチ

さて、さっそく漁の準備が始まりました。作ることができる道具は自分たちで作るそうで、漁のフィンも手作りです。全長5メートルの細い船に乗り込んで漁へ向かいます。船の両脇にはバランスをとるための羽のようなものが付いています。(フィリピンのボートによく付いているやつ)

バジャウ族の漁は素潜り漁でタンクはつけません。水中銃を手に獲物をねらいます。水深7メートルほどまでもぐり、潜水時間は3分におよびました。海底を歩くこともできると言います。子供の頃からもぐる練習をするからできるのだと言っていました。

ボホール海

こうした驚異的な身体能力を持つバジャウ族の体について、とある大学が分析した結果、特異的な遺伝子変異が報告されたそうです。

なんと、彼らの脾臓(ひぞう)は一般の民族と比べて1.5倍から2倍大きいのだとか。この大きな脾臓が長時間の無呼吸潜水を可能にしているのですね。先祖代々、素潜りが生業だからといって内臓が変異するなんて、驚きです。

南太平洋の民族の中には水深10メートル近くもぐった上に、海底を走れるような人も存在するそうですよ。こちらも特異的な遺伝子変異ゆえなのでしょうか。

ちなみに取材時の漁では、カンバック、スンワン、バッタ・モルモル、トゥブトゥブなどという魚を獲っていました。サイズが大きいものは販売して、それ以外は自分たちで食べるそう。たくさん獲れた時は、とうもろこしごはんやバジャウ族の伝統料理だという「魚スープ」をつくって、近所の人たちと食べるそうです。

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