セブはフィリピンで一番レチョン(Lechon)が美味しい土地と言われています。チキンや七面鳥で作ることもあるそうですが、やはり豚の丸焼きのレチョン・バボイが大定番です。(ちなみに、鶏の丸焼きはレチョン・マノックと言います。)
今回は地元の人たちから聞いたレチョンのあれこれをまとめてみます。
レチョンが買える場所
レチョン専門店、レチョンの露店、フードコート、レストランなど、セブにはレチョンを購入できる場所が沢山あります。
地元の人たちに聞いてみると「シーエヌティー」(Cnt)、「レチョンベリー」(Lechon Belly)、「ズブチョン」(Zubuchon)など、レチョンのお店の名前がすぐ出てくるほどなじみ深い食べ物です。
お店によっては辛い味付けのレチョンが人気ですが、価格が少し高くなるので通常のレチョンを買って、後から辛いスパイスをかけて食べるやり方もあります。
レチョンはどんな時によく食べるの?
レチョンは、誕生日、お祭り、パーティーなど、特別な場面でよく食べられます。
セブ近辺は、日曜日にパーティーを開く人が多く、レチョンを業者にお願いしたり、露店やレチョン専門店で購入したりするようです。
レチョン調理のウラ話
自家製を作ることもありますが、大変な作業です。早朝の3時とか4時から豚をさばき、下処理をして、何時間も豚を火にかけて手動で回し続けるそうです。4人くらいでやるのが理想とのことでした。
早朝にさばく理由は、豚の鳴き声で近所に迷惑をかけないためと聞きました。日本人の感覚とはだいぶ違いますが、「みんなが寝ている間なら迷惑にならない」と考えられているようです。レチョンを販売するプロも早朝から豚をさばくことが多いようです。
セブ周辺でレチョンが特においしい街
レチョンは豚の下処理の出来が味に大きな影響を与えるので、信頼できるお店で購入することが大事なのだそう。
セブ市から南下すると、カーカー市(カルカル市=Carcar City)という街があるのですが、ここでは特に美味しいレチョンが買えると地元の人たちが教えてくれました。
レチョンの相場
私が聞いたレチョンの価格は、一匹8000円前後ですが、豚のサイズやどのエリアで買うかで価格はかなり変わります。例えばセブの中心で買うとお高いですが、少し田舎の方で買うと数割ほど安くなることがあるそうです。
割高にはなりますが、少量のレチョンを重さで買うこともできます。もちろんこちらも条件によって価格が上下しますが、1キロ500円くらいで買える場合もあるようです。
残り物のレチョン活用法
残り物のレチョンを使用するレシピもあります。
パクシウ(paksiw)という郷土料理や、揚げたスナックのようなチチャロン(chicharon)もレチョンの残り物から作れると聞きました。
レチョンは美味しいですが、油分が多いので地元の人は「食べ過ぎには気を付けてね」と言っていました。