カタールについての記事を英会話レッスンで使用したとき、kafala system(カファラ・システム)という言葉に出会いました。
日本では「カファラ制度」と呼ばれるようです。アラブ諸国でよく見られる制度で、現代の奴隷制度と言われたりもするみたいです。
記事には、(カタールについて)こんなふうに書かれていました。
いわゆるカファラ制度は、労働者を雇用主にしばりつけ、労働者が仕事を辞めるかどうか、あるいは国を離れるかどうかさえ管理することができるというものであったが、これを撤廃した。
これを読んだとき、フィリピンの人たちの話を思い出しました。
フィリピンからアラブに出稼ぎに行った人たちがひどい労働環境で働かされたり、逃げられないようにパスポートを取り上げられたという話です。すべてがそうではないと思いますが、かなりよく聞く話でした。
これはカファラ制度が関係しているに違いないと思い、YouTubeで検索してみると下のような動画がヒットしました。
当然ですが、フィリピンではカファラ制度の撤廃を求める声が上がっているのですね↓
労働環境や人権の問題があることは知っていましたが、まさか「カファラ」という名前がついた「制度」があったとは…。
記事には、カタールがカファラ制度を「撤廃した」とありますが、インドのカーストや南アフリカのアパルトヘイトなど、影響が残ったり現実には続いてしまうこともありますよね。
私が出稼ぎ労働者の話を聞いたのは、世界的な伝染病の前ですが、近状はどうでしょうか。
カファラについての動画↓
レッスンで使った記事↓

これは「engoo」というサイトの記事で、ここの教材は今のところ無料で誰でも使用できます。
engooは、ネイティブ講師のあいだでも知られるサイトで、バラエティーに富んだ英語学習用のニュース記事などが提供されています。レベルや興味に合った記事を簡単に探せるので、私も多用しています。
ただしネイティブ講師に言わせると、たまに英文があやしいことがあるそうです。個人的にはあまり気にならない程度です。