「バーマンツ」とは?
フィリピンでは、クリスマスを9月から12月まで祝うため、「世界一長いクリスマス」といわれます。
この期間は、バーマンツとよばれます。
バーマンツにふくまれる月はー
- September(9月)
- October(10月)
- November(11月)
- December(12月)
ーです。
「ber」のつく月ばかりなので、バーマンツ(ber-months)とよぶそうです。
バーマンツに関係するのは、カトリックをふくむキリスト教系の人たちです。ただし、「エホバの証人」はバーマンツに関係しないとの情報もあります。
バーマンツって、どんな期間?
バーマンツの最初の月となる9月に入ると、ラジオからはすでにクリスマスソングが流れ、少しおくれてから、ショッピングモールなどもクリスマスらしく飾られるそうです。
本当に長いクリスマスですね。
一般家庭では、ハロウィン、諸聖人の日、死者の日が終わったあたり(11月の初めごろ)から、本格的にクリスマスの準備に入るようです。これは、各家庭や地域によっても違うかもしれません。
フィリピンの人たちにとって、バーマンツは楽しい期間です。
クリスマスは再開の時期でもあるので、遠くに住んでいる家族、親せき、友人、知り合い、むかしの同級生などたくさんの人たちと再開します。とくに12月のスケジュールはまさに「パーティーだらけ」になるとか。
なかには、家族全員が宿泊できる場所で2~3泊しながら、クリスマスや新年を祝う家庭もあるそうです。なんだか楽しそうですね。
何をプレゼントするの?
一般的に、フィリピンは家族やしんせき関係が「密」です。プレゼントも、家族だけでなくしんせきのぶんまで用意するのがふつうのようです。
それに加えて、彼氏、彼女、友だち、同僚などにもあげたりします。こうなってくると、とても高価なものは買えなさそうですね。
プレゼントは、ぬいぐるみ、花、チョコレート、マグカップ、洋服など、手ごろな価格のものをあげるようです。
たとえば、交際している相手に対しても、高価なものをおくることはめったにないとか。
なかには、お金をあげるという人もいます。日本にもお金をおくる文化がありますが、西洋ではあまりなじみのある風習ではないようです。贈り物として現金をあげたら、おどろかれるかもしれません。
サンタクロースからのプレゼント
フィリピンでは、12月24日にノッチェブエナ(Noche Buena)とよばれるクリスマスディナーを食べます。そして、そのあとにプレゼントが贈られるそうです。
このあたりは、少し日本とは違いますね。
ちなみにノッチェブエナは、スペイン語でクリスマスイブという意味です。
むかしは、フィリピンでもサンタクロースを信じている子供が多かったそうです。
ただ最近は、インターネットにふれる機会が多いこともあって、家族がサンタクロースになっていることは、バレバレなのだとか。