フィリピンに差別ってあるの?

フィリピンに差別ってあるの? フィリピン

日本国外では人種差別にまつわるニュースはよく報道されています。日本人も国外では多かれ少なかれ差別の対象になりうるので、気になるところではあります。

 

私はフィリピンの人たちとお話をすることが多いので、特にフィリピンの状況に興味を持っています。

 

今回は、私が聞いたお話を参考にして人種差別にまつわるフィリピンの状況を少しだけ書いてみることにしました。

 

同じ国でも地域や個人によって、文化、情報、意見などが異なることは多いです。この記事は私が出会った個人のお話や意見をもとに書いたものです。何卒ご了承下さい。

 

(今回は特にセブ周辺の人たちのお話をもとにしています。)

 

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少数民族

フィリピンで差別というと、まずフィリピンの土着の少数民族が思い浮かびました。フィリピンには現在でも多数派のフィリピン人とあまり同化しない少数民族の人たちが存在します。

 

彼らは時に不当に扱われることがあると聞いたことがあります。その理由のひとつに土地問題があるらしいです。

 

つまり先祖代々くらしてきた土地を守りたい土着の民族の人たちと、その土地を色々な用途で開発したい政府や企業などの対立がフィリピンの一部で起こっているようなのです。弱い立場にある少数民族は、こういった対立の中で不利な立場に置かれ不当に扱われることが多いようです。

 

また低身長で黒褐色という容姿も蔑視されることがあるといいます。

 

フィリピンにも濃い肌色に対する偏見があるようです。例えばアメリカ系も、アフリカ系も、土着の人たちも、肌の色が濃いことで似たように扱われる可能性があるかもしれません。(このあたりが日本人の感覚と若干の違いを感じるのですが、いかがでしょうか?)

 

フィリピンの少数民族についてはこちらです↓

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フィリピン人と東アジア人にまつわる差別意識

日本人/東アジア人はフィリピンではどんな風に見られているのでしょうか?

 

東アジア人の目に対する価値観

フィリピンの人たち(特に若者?)は、とても気軽に東アジア人たちの特徴的な「目」のことを言ってきます。

 

両手で顔を両方向に引っ張るようにして、わざわざ小さくて細い「つり目」を作って見せてくる人たちさえいます。このジェスチャーは世界的にとても有名な「東アジア人に対する差別的ジェスチャー」なので、初めは驚きました。

 

でもフィリピンの文化を学んでいくにつれ、日本や欧米の価値観ともまた違った、フィリピン独特とも言える価値観が見えてきたような気がします。

 

フィリピンには前出のジェスチャーを全く悪気なくやってくるフィリピン人がわんさか存在します。この悪気のない人たちの話を聞いてさらに仰天するのが、いわゆる「東アジア人の目」に本気で憧れを持っているケースが少なくないことです。

 

「私は日本人の容姿が好きです。特に目がとても好きです。」と初めて言われた時は、先入観で「さすがに目の形のことではないだろうから、目の雰囲気が優しいという意味かな?」と深読みしたものでした。

 

こういう人たちに「日本では大きい目が人気があります。」と言うとびっくりされたりします。「フィリピンでは逆ですよ。」と答える人さえいます。

 

美的感覚の地域差を思い知らされました。

 

日本人の肌

フィリピンの人たちは一般的にとてもオープンです。

 

肌の色について話をすることをためらう欧米の人たちとは違い、話をすること自体は(現時点では)それほどタブーとされていないようです。なので話の流れによっては「日本人は肌が白いですよね」と気軽に言ってきます。

 

フィリピンには「肌が白い=きれい」という価値観が存在するらしく、日本人が「白くてきれい」に見えることがあるらしいです。「美白」をうたった美容商品も人気です。日本にも「色白(いろじろ)は美しい」という価値観がむかしからありますね。

 

「色の白いは七難隠す」(いろのしろいは、しちなんかくす)は、アジア共通の古い価値観なのでしょうか?個人的には、あまり好きなことわざではないですが…

 

あるいは韓流人気の影響か、はたまたスペインの統治時代の影響なのでしょうか?(あまり白すぎる肌は好まれない欧米諸国もあると聞いたことがありますが。)なんにせよ、グローバル化が進むにつれ、欧米的な差別の価値観に影響されて変化していく可能性はあると思います。

 

もちろんフィリピンにもナチュラルな肌色を誇りに思う人たちは非常にたくさんいます。褐色の肌のフィリピン人女性は「モレナ」(morena)、男性は「モレノ」(moreno)と呼ばれています。年配の人たちの間では「色白」はひ弱なイメージがあることから、あまり好まれない場合もあると聞いています。

 

 

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フィリピン人への偏見

世界ではアジア人が不当に扱われることがありますが、フィリピン人も同様です。

 

白人とフィリピン人

白人男性がフィリピンに交際相手や結婚相手を探しに来ることはよくあるのようです。ところが、交際中に乱暴に扱われるフィリピン人女性がけっこういるらしいです。

 

 

ある人は、交際相手の白人男性に公の場で大きな声でののしられている女性を見かけたことがあるそうです。

 

そこで勇敢にも「あなたは自分の国では大した人間なのかもしれませんが、フィリピンでは何者でもありません。こういうことをしたいなら、自分の家でやりなさい。」と説教したそうです。

 

フィリピン人は人前で怒られることを屈辱的に感じる傾向が強いらしいので、こういう言い方になったのかもしれません。

 

実際は、たとえ自分の家でも言葉の暴力はダメですね。家庭内暴力もけっこうあるようなので本当に心配です。

 

 

フィリピン人女性に付きまとうイメージによって生じるデメリットについて指摘した人もいました。そのイメージを作り出す原因についても複雑な気持ちを抱えているようでした。だだ、どんな理由があったとしても人権は守られる必要があります。

 

中東とフィリピン人

中東の国々でのフィリピン人出稼ぎ労働者のあつかわれ方については、フィリピンでたびたび話題上るようです。

 

ある人はカトリック教徒がイスラム国家で働いていることを気にかけていました。多くのフィリピン人がキリスト教徒系の信者であることが、ひどい扱いの一因ではないかと言うのです。今まで、その視点はなかったので目からうろこでした。

 

ただ、例えば家政婦と会計士ではあつかいが違うとも聞くし、男性と女性でも違う可能性が大いにあります。個人的には宗教の違いだけが理由ではない気がしています。

 

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シンガポールとフィリピン人

 

シンガポールでもたくさんのフィリピン人が働いているそうです。

 

ある人によると、フィリピン人は働き者なため現地の人たちにうとましく思われている面があるそうです。(一概には言えませんが、実際にフィリピン人の多くが長時間労働をいといません。)

 

フィリピン人労働者の人気が高く、地元の人たちが危機感を感じているためなのか「フィリピン人は国へ帰れ」みたいなことを一部の人たちが言うらしいです。(シンガポールの人にも話を聞かないと詳細や真偽は分からないのではっきりしたことは言えませんが。)

 

加えて、フィリピン人にとってオーストラリアも差別が怖い国らしいです。(…というか、アジア人全体かもしれません。)ちなみに私自身は、見た目、人種、国籍などで人を判断することはしたくありません。

 

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