スラム街出身のラッパーが人気!フィリピンの【トンド】

フィリピン
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有名なスラム街『トンド』

トンド(Tondo)はフィリピンの首都マニラの北西部にある、人口密度が非常に高く世界的にも有名な貧困地区で、多くのスラムを擁しています。

 

今回はスラムで有名なトンド地区と、ラップ文化について書いてみたいと思います。

 

トンドに住む人たちは様々

トンド地区は犯罪の多発する危険な場所としてマニラ住民からも認識されているようです。

 

ただ、ある地元民は「犯罪者は一部の住人で、良い人たちも住んでいる」と強調していました。実際に、昔ほど危険ではないと感じている人たちもけっこういるようです。

 

ただし、トンド出身者に対する差別意識のようなものは存在はしているようで、年配の人たちにそういった風潮が見られるそうです。

 

フィリピンのスター、バイス・ガンダ(コメディアン、司会者、俳優、歌手)もトンド出身です。もしかしたら、地域のイメージアップに一役買っているのかもしれません。

 

他にも、コメディアン/俳優で2012年に亡くなったドルフィー(Dolphy)や、女優のエイミー・オーストリア(Amy Austria)など、トンド出身の有名人はたくさんいるのだそうです。

 

ラッパーの出身地として知られるトンド

一方若い世代、特に「ラップバトル」が好きな若者の間では、逆に「トンドはカッコいい」という価値観もあります。(ラップバトルは、即興ラップの口喧嘩のようなものだそう。)

 

これは人気の「FlipTop」というラップバトルに出場するラッパーの多くがトンド出身だからだそうです。彼らは通常、地元の言語でラップします。

 

私が話を聞いた人のお気に入りは「smugglaz」だそうで、バトルの様子はYouTubeでも閲覧できるそうです。賞金もあり、少数ですが女性ラッパーもいるそうです。中にはテレビに出演したり、コード会社と契約しているラッパーもいるようです。彼女はトンド出身ではありませんが、機会があればトンド出身の人と友達になりたい、というくらいの憧れがあるようです。

 

ちなみに、バトルには身体的障害のあるラッパーも参戦しているそうで、フィリピンでは障害についてバトル中に悪く言うことは許容されているそうですが、バトル以外では当然駄目ということでした。彼女がトンド出身者を応援する理由の一つに、トンド出身のラッパーが対戦相手の障害をバトル中に悪く言った後で、きちんと謝っていたことがあるそうです。

 

トンドは外国人にはハードルが高いかも?

彼女に、もしトンドに行くことになったら怖くないかたずねてみると「十分に気をつければ大丈夫」という答えが返ってきました。

 

とは言っても、やはり日本人には非常にハードルが高いかもしれません。何が起きても自己責任という覚悟がなければ、現時点ではやめた方がいいと思います。

 

トンドには歴史のある教会があったり、美味しいお店もあるらしいので、治安がさらに改善された時に行ってみたいですね。

 

ちなみに賭け事はトンドでも人気で、トランプゲームや闘鶏などを見かけるそうです。闘鶏は特に年配の男性を中心に人気で、道端でやっている住民もいるといいます。なかには、自分の自宅まで賭けてしまうような人もいるのだとか…

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