フィリピンはキリスト教系の国民が圧倒的に多い国です。今回はタブーとされがちな「宗教」の話題の取扱いについて書いてみたいと思います。
フィリピンではタブーじゃない!?
「宗教についてはあまり話題にしないほうがいい」とよく言われます。宗教について話すのを嫌がる人はけっこういると思いますが、フィリピンの人たちに関してはそれほどタブーと感じたことはありません。
地元の人に「宗教について生徒と話すのはあまり気分が良くないですか?」と聞いてみたことがあります。すると「お互いが信仰や考え方をリスペクトし合って話すなら、私は全く気にしません。」という答えが返ってきました。
ただし相手の信仰に疑問を投げかけたり、否定するような態度をとってしまいそうな人は、この話題は避けたほうがいいかもしれません。
信仰と生活が密着している
フィリピンでは多くの人が今でも教会に通っています。日曜日に働いていても都合をつけて教会に行くようにしたり、毎週じゃなくても隔週で通ったりしている人もいます。
また多くの日本人が仏教、神道、キリスト教などのスタイルで各イベントを行うように、多くのフィリピンの人達はキリスト教式に行います。
具体的には洗礼、結婚、お葬式などの話を聞きましたが、どれもお金がかかるのだそうです。料金についてはおおむね高いと感じている方が多いようです。
日本でもお葬式やお坊さんにかかる料金などは賛否両論ですよね。親近感がわきました。
フィリピンの無神論者
ある時「フィリピンには、無神論者はいますか?」と聞いたことがあります。その人によると「いません。」ということでした。
でも本当に無心論者が一人もいないとしたら、私には驚きです。私が宗教色の薄い日本人だから理解するのが難しいのでしょうか?
とりあえずフィリピンでは、ほとんど誰もが何らかの宗教を信じていると考えてもいいかもしれません。
私が現地の人とデリケートな事柄を話す時に気を付けていることがあります。それは相手の考えを受け入れることです。つまり違いを受け入れて、違っていても良いのだと思うことです。当たり前の事ですが、忘れがちでもあります。