今回はセルビアの伝統食「アイバル」についてまとめてみました。
アイバルは赤パプリカをベースにした伝統的なペースト状の調味料で、セルビアではスーパーなどで販売もされています。
地域や家庭によって材料や味が違う
バルカン半島諸国で親しまれていて、甘口、辛口、激辛などの辛さのレベルや、材料と調味料の違いがあります。市販品にもいろんなメーカーのものがあります。
代表的な材料は、焼いたパプリカ、茄子、トマト、オイル、塩、砂糖、スパイス、にんにくなどで、家庭や地域によっても中身に違いが出ます。
自家製のアイバル
伝統的にはどこの家庭でも秋頃に保存食として作られてきたアイバルですが、現在では購入する家庭が多くなっています。自家製のアイバルはスーパーなどで買うものよりもずっと美味しいと言われていて、地元の人によれば市販のアイバルは「酸味が強め」で、「スパイスも多め」だそうです。
自家製アイバルは消毒した瓶などに詰めて保存されます。一度に大量につくることと大変手間がかかる作業なので、アイバルを毎年作って入る方はすごいと思います。
アイバルの食べ方
アイバルはパンに塗ったり、ジャガイモや玉子やパスタに合わせたり、肉や魚にかけたり、煮込み料理や肉や魚の下味に使ったり、料理の付け合わせにしたりなど万能なペーストです。
普段は冷蔵庫などに入れておくそうですが、お料理にかける時に特に温めてからかけるということもないようです。
パプリカには、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンE、ビタミンA、カロテンなどが豊富で、健康と美容にも良さそうですね。
マケドニア産のアイバル
現在では日本でも瓶詰めのアイバルが手に入るようですが、私が見付けたものはマケドニア産でした。
セルビア人の先生によると、マケドニアのパプリカは非常に美味しいそうです。アイバルの味付けは、セルビアのものよりマケドニアの方がスパイシーなのだそう。