「フィリピンでは離婚ができない」と聞いたことがある人はわりと多いかもしれません。今回は私が地元の人たちに聞いた話をもとに、フィリピンの離婚について書いてみます。
現時点で、フィリピンでは(国際結婚などの例外を除いて)離婚は認められていません。「カトリック国」であるという立場が関係しているのだと思います。
ただし、離婚のかわりに「アナルメント」という処置は存在します。これはシンプルに言うと、そもそも結婚したことを無効にする手続きです。これをすれば、次の相手と結婚することが可能です。
なんだか不思議ですね。そもそも結婚していないので、その後の結婚は「再婚」とは呼べないですね。初婚です。
ただし「アナルメント」にかかる費用は、今のところフィリピンの庶民には高額です。なので、法律上は結婚していても、現実には離婚状態の夫婦が山ほどいるそう。
離婚の是非については、フィリピン国内でも意見が分かれます。
「セカンドチャンスが必要」と言う人もいれば、敬虔なカトリックらしく「どうしてあなたは離婚制度が必要だと思うんですか?」と詰め寄ってくるような人もいます。
「私は法律で離婚が認められるまで結婚するつもりはありません」と言い放った人もいました。
内容は地元民から聞いた話をもとに書いています。私自身は法律に詳しくないです。