今回は、フィリピンの「美の基準」についてです。
…とは言っても、美しさの基準は人によって違うものだと思うので、あくまでステレオタイプ的な基準のお話です。
背が高い
フィリピンでは背が高いことが好まれるそうです。
フィリピンは、ミスコン(美人コンテスト)が熱狂的な人気をほこっている国ですが、お話をきいた講師さんによると、その影響で、身長が高いことが「良いルックス」の条件に入っているのではないか、ということでした。
また、フィリピン国民は、もともと身長が低いことを気にする傾向があるようです。
一般的に、スペイン人はフィリピン人よりも背が高いですよね。植民地時代に、彼らが、自分たちとは異なった身体的特徴をあげつらって、下に見ていた影響が残っているという見方もあるみたいです。それが本当ならひどい話です。
ところで、ちょっとややこしいのですが、男性は自分よりも背の高い女性をあまりパートナーに選びたがらないそうです。
つまり、「なるべく背が高い女性がいいけど、自分よりはちょっと低いほうが望ましい」という…
ちょっと不条理感が…
肌が白い
レッスンをしていると、フィリピン人の講師さんに「日本人は肌が白い」と言われることがあります。私たち日本人よりも肌の色を気にしている印象があります。
肌の色の話というのは、欧米ではカジュアルに話すことではないけど、日本や韓国、そしてフィリピンでは、気軽に「美白」をうたった商品が売られていて、人気だったりします。
日本では、特に欧米人との「ハーフ」のルックスが人気だったりしますが、フィリピンも、似たようなものみたいです。ただ、違う部分もあります。
それは、日本、韓国、中国など東アジア人のルックスもけっこう好まれるらしいことです。(あくまでステレオタイプのお話です。)
欧米では、東アジア人の「目」について話をすることは、ある種のタブー感がありますが、フィリピン人にとっては、なかなか美しいものらしいです。
東アジア人の目を意味する、悪名高き、あの有名なジェスチャーも、フィリピン人がやるときは、悪気がないことが多いとか。(?)
「目がどうとかよりも、お肌のほうが気になる」ということかもしれません。
ただし、昨今では、フィリピン人としてのアイデンティティーを大事にする流れもあって、フィリピン人らしい美しい肌色も評価されています。
とがった鼻
「とがった鼻」は、いわゆる「だんご鼻」の逆ですね。フィリピンでも日本でも、スッと鼻筋の通った顔が好まれるところは似ているようです。
人間は「あるものよりも、無いもの」に目がいってしまいがちですが、それにしても、「アジア人らしいアジア人」のルックスが、世界でもっと評価されてもいいと思っています。