今回は、いろいろな種類のレチョン(フィリピン)についてです。
レチョンと聞くと、こんがり焼けた豚の丸焼きを思いうかべるかもしれません。
この豚の丸焼き、げんみつには「レチョン・バボイ」とよばれます。「バボイ」は「豚」という意味です。
ほかに「レチョン・マノック」というのもあります。こちらは、鶏の丸焼きです。豚の丸焼きよりもリーズナブルで人気だそうです。
このふたつがよくあるレチョンです。
そして地域によっては、ほかにもユニークなレチョンが存在するようです。たとえば…
- アヒルのレチョン
- 牛のレチョン
- 七面鳥のレチョン
- まぐろのレチョン
- ヤギのレチョン
- ウサギのレチョン
- カラバオのレチョン
- クロコダイル(ワニ)のレチョン
…などです。
以下に、もう少しくわしく書いていきます。
アヒルのレチョン
アヒルのレチョンは、レチョン・イティック(lechon itik)といいます。
豚や鶏のレチョンみたいによく見かけるものではないそうです。見ためは似てますが、鶏のレチョンよりも一般的にサイズが大きいらしく、値段も鶏より高いとのこと。
ただし、アヒルのにおいが気になってしまい、苦手な人も多いらしいです。
牛のレチョン
牛肉のレチョンは、レチョン・バカ(lechon baka)といいます。
サイズも大きいし、値段も高いとのこと。ただし、使うのは子牛と聞きました。結婚式で食べたことのある先生によると、とても美味しいそうです。
七面鳥のレチョン
七面鳥のレチョンは、レチョン・パボ(lechon pabo)といいます。
ミンダナオ島の地元民とよく話すのですが、ミンダナオではあまり食べないと言っていました。個人的にターキー肉が好きなので、食べてみたいレチョンです。
まぐろのレチョン
まぐろのレチョンは、ツナ・レチョン(tuna lechon)とよばれます。レチョンは肉だけに限らないようですね。
ツナ・レチョンは、まぐろで有名なミンダナオ島ジェネラル・サントス市で見ることができるようです。お祭りのときなどに、ふるまわれたりもするみたい。
ちなみにジェネラルサントス市は、ボクシング界のスーパースター、マニーパッキャオの出身地です。
ヤギのレチョン
ヤギのレチョンは、レチョン・カンビング(lechon kambing)といいます。
こちらも、クセのあるヤギ肉のにおいが苦手な人がいるみたいですが、動画のお二人はおいしそうに食べてるみたいですね。
ウサギのレチョン
ウサギのレチョンは、そのままレチョン・ラビット(lechon rabbit)で通じるようです。
ウサギのレチョンというと、フィリピン人でもびっくりする人がいるくらいですが、販売しているお店もあります。
下の動画はボラカイ島で撮影されたものです。
カラバオのレチョン
カラバオのレチョンは、レチョン・カラバオ(lechon kalabaw)といいます。
フィリピン人でも知らない人が多い、レアなレチョンです。カラバオは水牛なので、味は牛肉に似ているらしいです。
レチョン・カラバオの動画は見つけられませんでしたが、画像ならGoogle検索でみつかります。
下のリンクから検索結果が見れます↓(牛のレチョンの画像もまじっているみたいなので、「lechon kalabaw」と書いてあるかどうか、確認するようにしてください。)
クロコダイル(ワニ)のレチョン
下のクロコダイル・レチョンは、「ダバオ・クロコダイルパーク」のものです↓
ここではクロコダイルの保護だけでなく、食用も育てているそう。(食用クロコダイルは、絶滅危惧種ではないとのこと)低脂肪・高タンパクの肉だそうです。
どちらかというと、観光客向けのレチョンかもしれませんね。味は意外においしいそうです。
まとめ
これまで見てきたとおり、回しながらグリルするとレチョンになるみたいなので、「やろうと思えば大きいイカやタコでもできそう」と、フィリピン人の先生が言ってました。
探してみれば、他にもおもしろいレチョンがあるかもしれません。
ちなみに先日、アメリカ映画を見ていたら、メキシコ系の登場人物が「レチョン!」と叫んでるのを見かけました。
もしやと思って調べてみると、レチョンは、もともとスペインから来たらしく、ほかの元スペイン領の国々でも同じく食べられているらしいです。
フィリピンのように、いろいろなレチョンが存在するかは分かりませんが。