今回は、ドゥテルテ大統領の国内での評判についてです。
大人気の大統領
フィリピンの人たちと話していると、ドゥテルテ大統領の話になることが珍しくないです。ドゥテルテ大統領は、その言動を理由にフィリピン国外からも批判を受けることが多く、あまり良い印象を持っていない日本人は多いかもしれません。
ところが地元フィリピンではなかなかの人気です。（じつは、最近は大統領を疑問視する声もそれほど珍しくなくなりましたが、就任後しばらくは特にものすごい人気でした。）
大統領を支持している人たちがよく口にするのが「治安が良くなったと感じる」ことと「ドラッグに関係している人が捕まるようになって、状況が良くなった」ことです。
ただ、大統領を疑問視する人たちは「状況が悪化した」という人もいるので、実際のところははっきりしません。地域によっても違うのかもしれません。
改革と犠牲
大統領は教育の問題や公務員の仕事にもメスを入れたようですし、他にも様々な問題を改善しようとしていると聞きました。このような良い変化を肌で感じている人からは熱い支持を得ているのでしょう。
ただし改革の裏では、罪の重さに関わらず犠牲になった命があることも報道されています。
また大統領は問題発言が多く、そうした性格もあってか内外に敵も多いと聞いています。以前に起こったイスラム系のグループとの戦いに関して、ある人は「周辺や政治家の中に大統領を好ましく思わない人たちがいて、わざと状況が混乱するように仕向けている」と言っていました。
