日本は言わずと知れた地震大国ですが、フィリピンはどうでしょうか?フィリピンでも日本ほどではないですが、大きな地震が起こってきました。今回はフィリピンの地震について書いてみたいと思います。
セブよりマニラの方が地震が多い?
セブ周辺では普段は体感できるような地震はほぼ起こらないため、地震が起こるとパニックになる人がけっこういるようです。
一方、マニラ周辺に住む人にとっては地震はたまにあるので「けっこう慣れている」と言う人もいます。ただし、耐震性の低そうな古い建物の中にいる時は怖いそうです。
同じフィリピン国内でも場所によって地震の状況は違うようです。
日本人はといえば、大きな災害に対するトラウマはあるかもしれませんが、通常の揺れ程度の地震であれば、慣れている人が多いと思います。考えてみると、日本ってちょっと特殊な国なのかもしれませんね。お隣の韓国の人たちも地震には弱いらしいです。
最近のフィリピンの地震
この記事を書いている直前(2018年5月5日)にもフィリピン東部沖でマグニチュード6.1の地震が起きたばかりです。
念のためおさらいすると、「マグニチュード」は地震そのものの大きさを示す尺度です。一方「震度」とは、ある地点においての揺れの程度を示す尺度のことです。
ところで、この日は「こどもの日」だったんですね。深刻な被害がなかったと聞いたので良かったです。(フィリピンではこどもの日ではないですが、何となくホッとしました。)
実際、フィリピン本土から震源地は距離があったので影響はほとんどなかったようです。
復興とフィリピン
フィリピンでは、自然災害による被害からの復興が遅れる傾向があるようです。
例えば去年ミンダナオ島で過激派が起こした紛争で破壊された建物などは(この記事をアップした時点では)ほぼ放置されたままだと聞きますし、160万人が被災した2013年の台風ヨランダ(台風ハイアン)でさえ、復興がなかなか進まなかったと聞いています。もちろん、地震の場合も同様です。
これはフィリピンが発展の途中であることもあると思いますが、政府の腐敗によるところが大きいと感じている現地の人たちもいます。特に過去の大統領の時には、復興に当てるためのお金に手を付けるなどの政府内の不正が横行していたのだそうです。
真意のほどは分かりませんが、ドゥテルテ大統領になってから復興のための対応が改善したという意見は多く聞かれます。
【台風の通り道】レイテ島がどんな島か書いています↓
記憶に新しいボホール島の地震
セブとミンダナオにまたがる地域の人たちにとっては、2013年にボホール島で起きたM7.4の地震の記憶が鮮明に残っているようです。
ちなみにボホール島は、セブ島の南にある島です。
悲しいことに、この地震は周辺地域に100人以上の犠牲者を出してしまい、同時に多数の建造物に多大なダメージを与えました。
セブでも建物の壁が壊れたり、歩道橋も崩れてしまったそうです。(ちなみにセブ島は他の島に囲まれているので、津波の心配はあまりないと思います。)
フィリピンにも建築基準はあるそうですが、あまりあてにならないと感じている人たちはいます。
地震は日本のほうが多いようなので、旅行の際もそれほど神経質になる必要はないと思います。ただ大きめの地震がおこった時は、古い建物の近くにはいたくないかもしれません。