今回はまだまだ穴場のフィリピン・レイテ島の情報、観光スポット、日本との関係などをまとめてみました。
レイテ島の基本情報
レイテ島(Leyte)は、フィリピン中部のビサヤ諸島、東ビサヤ地方にあるフィリピンで8番目に大きい島です。島は南北に長く、最大都市は「タクロバン」です。林業、農業、漁業が盛んで、サトウキビ、ココナッツなどの産地としても知られます。
レイテ島は台風の通り道
レイテ島周辺はフィリピンの中でも比較的貧しい地域として位置付けられているようです。
地元の方はこの地域の発展が遅れ気味になっているひとつの要因として、レイテ島が台風ベルト(typhoon belt)と呼ばれる台風の通り道に位置し毎年沢山の台風がこの地を通り抜けるため、時には甚大な被害をもたらしてきたことを挙げていました。
特に2013年11月にレイテ島を襲った台風ヨランダ(アジア名:Haiyan)は、タクロバン周辺地域に暴風雨と高潮による壊滅的な被害をもたらし、犠牲者はなんと1万人を超えたと言われます。現在も完全に回復したわけではなく復興は遅れ気味のようです。
レイテ島と日本
レイテ湾とその周辺地域は昔の戦争の地としても知られています。
1944年10月、ダグラス・マッカーサー率いるアメリカ軍は、レイテ湾に上陸した後にフィリピンの奪回を進めて行きました。
フィリピンでの戦いでは、日本も8万人以上の犠牲を出しましたが、戦いに参加した多くの島民も犠牲になっています。現在のレイテ島には、日本軍兵士の慰霊碑とマッカーサーの記念碑があります。
レイテ島の観光スポット
ここからはレイテ島の観光スポットご紹介します。
レイテ島の観光スポットは他の有名どころと比べれば多少地味かもしれませんし、台風ヨランダの傷跡もところどころ残っているかもしれません。しかし人々が温かい魅力的な島と聞いていますので、興味のある方はぜひ訪れてみていただきたいと思います。
サン・ファニーコ橋
今現在、フィリピンで一番長い橋「サン・ファニーコ橋」は、レイテ島とサマール島をつないでいます。サン・ファニーコ海峡にかけられ、美しいS字の曲線で知られます。
日本の援助で1973年に完成したもので、橋からの景観が美しいと評判です。
パロ大聖堂
1596年に修道士たちが建造したこの美しい大聖堂は、歴史の流れの中で様々な用途で使用されてきた建造物です。
2013年の台風、ヨランダによって建物が被災しましたが、今では修復されているそうです。
マッカーサー ランディング メモリアル パーク
第二次世界大戦の際に、マッカーサーが率いる軍隊が上陸した海沿いの場所に、記念公園とモニュメントがあります。美しい景観ですが、辺りにお店などは無く、露店が出ていることはあるようです。
タクロバン市街
レイテ島の中心都市「タクロバン」の街中も見所と言えそうです。地元の人達の活気にあふれた、フィリピンらしい街中の雰囲気を味わえることでしょう。海も山もあり、観光の拠点としても機能しています。
海に面した公園には、第二次世界大戦で犠牲になった日本人兵士とフィリピン兵士の慰霊と平和を願って建立された「マドンナオブジャパン」と呼ばれる石像があります。
タクロバンのお祭り
カトリック教徒の多いフィリピンでは、各地にそれぞれの守護聖人がいて、その守護聖人のお祭りである「フィエスタ」を行うところが多いです。
タクロバンの守護聖人はセブと同じ「サントニーニョ」なのですが、お祭り自体は「ピンタドス」(Pintados)という名前です。(セブのお祭りの名前は「シヌログ」です。)お祭りが開催される期間もタクロバンのほうが長く、一か月におよびます。
カランガマン島
レイテ島とセブ島の間に位置する楽園のような無人島「カランガマン島」も、とても魅力的です。
タクロバン空港から4時間ほどでアクセスできるそうで、白い砂浜の美しいビーチと透明度の高い海が、フィリピン全土でも指折りの美しさを誇ります。
ダナオ湖
オルモックの「ダナオ湖国立公園」にある、ギターの形をした湖です。自然の中にある湖で、景観を見下ろせる展望台もあるそうです。簡易的なイカダやコテージも借りられます。戦時中はこの場所も戦場になったのだそうです。