多民族国家のマレーシアでも珍しい存在だという海の遊牧民「バジャウ族」。バジャウ族というと個人的にはフィリピンのイメージが強いのですが、実際は東南アジアの数カ国にまたがって分布している部族です。
日本テレビの「サンバリュ世界¥コノ映像いくらデスカ?」という番組でマレーシアのバジャウ族を取り上げていたので、感想とメモをしておきます。
※番組で紹介されたのは水上集落で、冒頭の画像の建物よりももっと整頓された雰囲気でしたが、同地域の建物らしいので参考までに↑
バジャウ族がいるというマブール島には、マレーシアの東の果てにある港町センポルナからボートで向かいます。あまり人が訪れない秘境だそうです。南国の美しい海を想像して思わず行ってみたくなりますが、現時点では渡航中止勧告が出ている地域です。
マブール島と同エリアと思われる海域↓

到着すると、まずはコミュニティのしかるべき人物への挨拶をすませます。
ここのバジャウ族も水上集落をつくって暮らしているようです。住民は1000人ほど。船を住居にしている人もいます。子だくさんの家庭が多いそうです。
バジャウ族は海底歩行で知られます。海底を歩きながら水中銃で漁をしている姿を見せてくれました。長い間もぐっていられるのもさすがです。
彼らは脾臓(ひぞう)のサイズが大きく、酸素を含んだ血液を大量に備えることができるのだとか。とった魚は自分たちで食べるか市場で売ります。
亀の甲羅の両脇を上からつかんで海中を泳ぐ姿も見られました。海の生き物と戯れるのもバジャウ族の伝統なのだとか。亀のほうもハッピーであることを願います。この集落では子供でも水深10メートルは潜れるそうです。
おやつも紹介されました。シャキシャキとした食感の「アガルアガル」という海藻です。海で養殖して販売しているそうです。イカに似た食感の「サメの塩ゆで」もありました。
バジャウ族の日焼け止め「ボラ」を肌に塗ると、塗った部分が黄色くなります。ターメリックと米を混ぜたものだそう。同じものを他の地域のバジャウ族も使っているかは分かりません。
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