フィリピンには、アリノラ(arinola)とよばれるポータブルトイレがあります。
取っ手がついたシンプルな入れ物で、その中に用を足します。おもに「小」をする時に使われるらしいですが、「大」にも使わなくもないとか。
昔からのものは金属製ですが、最近はプラスチック製が多いと聞いてます。(見た目は、取っ手がついたバケツに蓋が付いている姿を思い浮かべてください。)
都市部では使われなくなってきているらしいです。ただし、トイレがない家庭には必需品ですし、トイレがあっても夜間に限って寝室のアリノラに用を足す人もいるそうです。
アリノラには意外な用途もあります。
たとえば、商売をやっている人が小さいアリノラにお金を入れるようにするとお金が増える、つまり商売が繁盛すると言われているらしいです。
個人商店の片隅にアリノラらしき容器を見つけたら、きっとそういう意図で置いているのだと思います。