フィリピンには「カリンガグ」(kalingag)という木があります。北はバブヤン諸島から、南はミンダナオ島まで分布しているそうです。
ちなみに、学名は「Cinnamomum mercadoi」。
カリンガグの木片の匂いをかいでみると、スパイスの香りがするらしいです。「フィリピンのシナモン」的なかんじかな?
この木片をいくつか鍋に入れ、15分ほど煎じて飲んでいるのをネットで見かけました。
煎じると、ピンクとか赤っぽい色になるそう。
飲んでみると、ちょっとフルーティーでスモーキー、またハッカのような香りがするという人もいるようです。ただ、味はあまり無いとか。
カリンガグの木を煎じたものは、お腹の薬として飲まれてきたようです。
カリンガグは、地域によってはローカル名もあるようです。
北イロコス州や南イロコス州では「kandaroma」。カガヤン州では「kuliuan」や「uliuan」。パンパンガ州では「kalingad」。
カラバルソン地方をふくむ、サザン・タガログとよばれる地域では「samilling」。
サマル州、セブ州、レイテ州、スリガオ州(南北ありますが)では「kaningag」。
サンボアンガ諸州のどこかでは「kalunion」。サンボアンガ市の一部では「canela」。
…などなど、少しややこしいですね。
※個人の情報を参考にしています。間違いや勘違い、私の聞き違いなどあるかもしれません。